20年ぶりに新たな舵きりが始まろうとしています｡
シンガポール第4代目首相ウォン氏（51歳）が昨日就任しました。
私が抱くウォン氏の印象ですが、記憶に新しいのはあの辛かったコロナ渦に厳しいルールを設けられた方です。ここでエピソードを一つ。今でも覚えています、2021年5月14日金曜日、突然「明後日5月16日日曜日から在宅勤務可能な従業員は全員、そうしなければなりません。在宅勤務が原則となります」と発表したのがウォン氏でした。残された猶予は一日半。5月14日金曜日～5月土曜日のシンガポールは大混乱でした。週末の予定をドタバタとキャンセルして、業界によっては人生初めての在宅勤務に備えようとどの会社も休みを返上して急に決まったルールに合わせようと大慌てでした。私も社員と連絡を取り合って、家とオフィスを何往復もしました。シンガポールや他の海外での起業を控えたお客様の案件もありました。社員から署名が必要な書類を受け取る時（まだ電子署名がいまほど普及していなかった）はウーバーの運転手に配達をお願いするなどあの手この手の手段を使っていました。
コロナ渦の厳しいルールに関するエピソードをもう一つ。当時、マスクを外していると罰金でした。ある時、私はマスクなしでランニングに行きました。野外で激しい運動をしている時は外せるのでもっていきませんでした。そして自分のコンドミニアムに戻るとセキュリティーが笛を吹いて「マスクしていない」というではないですか。その後、セキュリティーが何人も集まってきて、「こいつマスクしていないぞ。」と騒ぎ立てるのです。そう、マスクを着用していないことが発覚した場合、初犯の場合は300Sドルの罰金が科せられ、再犯の場合は罰金額が上がるか、裁判所に起訴されるというルールが当時ありました。他の住民も集まってきます。私は必死に訴えます、「ランニング目的ででたんだ。激しい運動の時は外してOKとあるじゃないか。」15分前後の必死後、「ランニング後はすぐに着用すること。外出時は肩身離さずマスクだ。」と。とほほ～な体験談でした。
シンガポールではルールは義務必須であり、従えない場合は罰金。外国人の場合は即国外追放なのでみなさんルール通りに動きます。厳しいコロナ対策で行動が大幅に制限されたシンガポール住民の中にはウォン氏に対して不満を言いだす方もいたと思います。しかし、そんなの関係ありません。あの強行手段のおかげで結果的にシンガポールの国家が守られた、それがウォン氏という印象を私は強く持っています。ルールは厳しいですが、皆が平等に安心して過ごすのに必要なものです。
今年でシンガポール在住14年目になる私は､この先もしばらくはお世話になるであろうこの国家がどのようなコンパスを持ってどこに向かっているのか気になることもあります｡そんなこんなで､昨日から隙間時間をみつけては､就任式典の演説を聞き、ウォン氏の生い立ちとシンガポール発展について紹介した10分ほどのyoutubeビデオを見ていました。
このビデオがこれまた良くて､ウォン氏に親近感を抱いてしまいました｡
ビデオの最後の方に、日本の首相との会談シーンが出てくるのも嬉しいです。
（ビデオのリンクはコメントに貼ります）
海外投資やシンガポールでの起業、海外起業をサポートして14年目。
ここは前向きに考えられる国の選択肢の一つです。
シンガポール､ますますの発展と躍進を期待しています。
写真は私のオフィスから撮影した一枚。
是非遊びに来て下さい。
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