【ブログ】為替のボラティリティ

皆様お元気でしょうか。

最近為替の動きが大きくなってきております。ボラティリティ(変動率)が大きい状態ということが言えます。この原因の一つとして新聞紙上で評論されているアメリカのサブ・プライム・ローンの問題があげられると思います。サブ・プライム・ローンとは、低所得者層向けの住宅ローンと考えて頂ければ分かりやすいのではないかと思います。低所得者向けですから、日本のサラ金と一緒で金利は高くなり、この貸し出しを運用として考えると非常に高利回りの運用ということが言えます。これまでは長期に渡ってアメリカの不動産マーケットは良好でしたので、それが焦げ付くということは少ない状況でした。また不動産がどんどん上昇していくので担保価値が上昇し、貸し手としてはより融資を増やそうと努力してきた訳です。そして借り手はお金をもっと借りて別荘を買ったりしてきたということです。しかし、低所得者向けの融資では、別荘を買って運用するだけでなく、その追加で借りたお金を娯楽に使ってしまっているという状況もあります。不動産市場が上昇している状況では問題はあまり起こらないのですが、下がりだしてくると負の連鎖が始まります。別荘を売らなければならないというのは良い方であり、娯楽に使ってしまったお金は戻りようがありません。こういった現象が見られるようになり、アメリカの株式市場が下落しました。それに伴って日本や他国のマーケットも下落傾向となってしまったということです。

株式市場の下落が起こるとどのように為替に影響してくるかというと、キャリートレードと言われる低い金利の通貨でお金を借りて高金利通貨で運用するという手法が手仕舞い傾向になります。つまりお金を借りて運用していますので、逆の動きになると損失が大きくなるということになります。通常、運用者はリスクをどのぐらいまでとるか、ということをトータルでチェックしておりますが、株式市場の下落によってリスク資産を減らさなければならなくなり、キャリートレードも減らす動きがでているということです。つまり高金利通貨の運用をやめて、日本円で借りている借金を返済するために、外貨を日本円に転換するという動きが、円高をもたらしているということです。

上記は現在起こっている現象面ですが、その他にも為替を変動させる要因はいくらでもあります。日本の金利も近いうちにもう少し上昇するかもしれません。しかし、トレンドはどうなのか?長期的に日本の国力は強くなるのか?これだけガソリンが上昇してインフレは考えられないか?インフレとは物価が上昇し、それに対して通貨の価値が下がる現象ですが、ガソリンスタンドに行けば、明らかにガソリンが上がって、お金の価値は下がってきているなと感じざるをえません。日本のお札の量は、1995年37兆円で2006年は74兆円と約10年で倍になってきております。世の中にたくさんあるものの価値は下がってくるのです。ダイヤモンドがその辺にごろごろころがっていたら何の価値も無いわけです。それと同じでお金がたくさんあるとその価値は低くなってしまうのです。日本の円は10年前と比べて倍の量になってきています。これが何を意味するのか?目先の振れと、長期的な流れ、常に両方を想定し、マーケットを見ていきたいと思います。

またファンドパフォーマンスについてですが、直近ドミニオンのノーウイッチファンドが急上昇しております。これは、特別配当が出たためということです。これにより、年率約20%のパフォーマンスになっていると思います。また、ノーウイッチとドミニオンが共同で、9/17までの申し込み分につき申し込み金額の5%分を上乗せする(単価と口数で調整)というキャンペーンを行います。また、公表されている訳ではありませんが、プルデンシャルについてもここ3ヶ月ぐらいの間に特別配当がでる可能性が高いと思われます。

いずれにしましても、詳細質問等あれば何なりとご連絡頂ければと思います。

何卒、よろしくお願い致します。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です