【ブログ】アメリカ大統領選挙(2016年秋)

アメリカの大統領選挙がもうすぐです。

英国EU離脱とマーケット

選挙ではありませんが2016年6月にあった英国のEU残留か離脱かという国民投票を思い出します。事前の調査ではEU残留と離脱の両案が拮抗していたものの、結局残留となるのではないかという楽観的な予想が多かったように思います。ところが結果としてはEU離脱ということとなり、マーケットが大荒れとなりました。

 

アメリカ大統領選挙とマーケット

今回のアメリカ大統領選挙も一時はクリントン氏の楽勝かと思われましたが、
直近の調べではトランプ氏が支持率で上回ったという結果も出ており、少なくとも楽勝ムードという感じではありません。

今、トランプ氏が大統領になると政治経験のない人間であり、特別な政策堤案で様々な混乱が起こるという予想がされています。そうなると一般的にはクリントン氏の方が良い、つまりは勝つと予想をするのが普通かと思われますが、この感じは英国のEU離脱決定の国民投票の時と同じような気がします。

私のようにニュースに一番最初に出てくる経済の状況を見て、経済の影響を常に考える仕事をしている人間には、それが当たり前の判断のようにいつの間にか思ってしまうのですが、実際の社会ではそう単純に割り切れるものではありません。

報道を見ていると、昔はアメリカンドリームを思い描き若者が大きな夢を抱き、勉強をし、リスクを取り様々なものにチャレンジしてましたが、現在はアメリカの大学生が良い大学を卒業してもなかなか成功するチャンスがなく借金しか作れないといった状況があり、大きな問題となっているということがありました。

また、トランプ氏がメキシコとの国境に壁を作るということを主張してから、今まで表面化してこなかった白人の差別的な考え方が噴出し堂々と声を上げることが多くなっているということです。アメリカとメキシコの国境警備はオバマ大統領になってから、国境を守る仕事から程遠く中南米から入ってくる移民を保護するのが仕事になっているとまで言われています。そしてその移民を守るためにアメリカ国民の税金のかなりの部分が使われているので、逆差別だということで不満を持っている人が多いということです。こういう人たちはトランプ氏の過激発言や女性問題があろうともトランプ氏に必ず投票するということです。

アメリカで大成功している事業家の2つの見解

今年の春ぐらいに、アメリカで大成功されている事業家の方と食事をする機会があったのですが、その方は予備選挙の段階でトランプ氏が大統領になるだろうと予想をしていました。その時点から過激な発言が多くまさかという感じでしたが、長年アメリカの状況つぶさに見てきて、世界の流れを考えるとそうなるだろうとおっしゃっておりました。もちろんその通りになるかどうかは別として、海外から見た私たちが得られる情報だけで予想するものには限りがあり、現地の表面に出ない声を知っている人の考え方・予想というのは特別なものがあると感じております。

また、その事業家の方は同時にアメリカの不動産価格はかなりいいところまできているのでここから買うのは控えた方が良いということも話しておりました。さらに現在アメリカは利上げを検討している段階です。こういったことを踏まえて考えるとやはりトランプ氏の当選となった場合、マーケットの混乱は避けられないと思います。また、クリントン氏になってもすんなり上昇軌道に入れるかというのも難しい判断になると思います。しかし、ある程度の混乱を予想してその現象が発生するのと、予想なしに起こるのとでは対応がまるで違ってきます。

 

このアメリカ大統領選挙に注目したいと思います。

熊田昌彦/MAC


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