【ブログ】海外オルタナティブファンドニュースNo.63

皆様、お元気でしょうか。

日本国内は、11月となり大分涼しくなってきましたが、前々回も報告しましたベトナムはまだまだ熱いです。先日3回目のベトナム訪問をしてきましたが、今回のメインはずばり不動産です。

人口約8000万人、その約80%が35歳以下と言われる若いベトナムで、いろいろな形でお金を稼ぎ、ニューリッチ層と呼ばれる若いお金持ちも出現してきました。彼らは当然のように高級車に乗り、オフショアに資産を持っています。私がお会いした方はシンガポールにクルーザーを保有しておりました。この層の人々が不動産投資を行い、一般の人も住宅を必要とし、海外からの投資も入り、オフィス需要が増していきます。しかし、住宅・オフィスの供給は国の規制により限られたものでしかありません。過去、もしくは現在も中国で起こっているような不動産や株式の急騰が、10年後ベトナムで起こるというのもあながち間違いでは無いと感じました。

ベトナムのリッチ層にヘッジファンドの話をしてもほとんど興味を持たれないというのも納得しました。まず、儲けることには興味はありますが、分散投資といったことには、ほとんど興味を示しません。条件はいろいろとあると思いますが、預金金利が8%、ローン金利が16%ぐらいという金利の国ですから年率10%~15%のパフォーマンスの話をしても全く反応無しといった感じです。「それなら不動産に投資するよ。」と軽く言われてしまいます。私は、日本のバブルの絶頂期、証券マンとして株式の営業をしておりましたが、その時のお客様の感覚と非常に近いものがあるなという感じがしました。

また、11月中に中国の上海訪問も予定しています。上海は約15年ほど前に一度行ったことがあります。上海駅の前に浮浪者が200人ぐらいでしょうか、とにかく歩けないぐらいごろごろしていて、ものすごいショックを受けたのを覚えています。その時、勉強にと思いタクシーで、当時既に完成していた環状線を一周しました。「この辺に何とかビルが建つ」など、いろいろと説明されましたが、とにかく何も無い場所でしたのでほとんどピンときませんでした。そこが現在は、大変なビル群になっているのかと思うと今からわくわくします。

そこでベトナムの将来についてひらめいたことがあります。現在、ベトナム、ホーチミンの一番栄えていてオフィスや高級ホテルがある地域が1区といわれるところなのですが、そのLegend Hotel沿いのBitexcoというビルの15Fから外を眺めると、サイゴン川をはさんでほとんど開発されていない状態の土地が広がっているのです。その後、そのビルの会社の方に質問をしたのですが、やはりホーチミン1区に人口が増えるのが早すぎるため、不動産価格の上昇が早すぎ、近い将来、川の向こう側が開発され、人口移動が起こる可能性があるということでした。まさに、以前に私が上海で見た状況がここで起こるのではないかとイメージできたという感じです。今度の上海訪問で、そういったイメージをより一層強く持つことになるのかもしれません。

お客様には、良い投資機会を提供したいと思い、今探しているところではありますが、普通の株式投信のようなものしか今のところ見つけられません。しかしながら、研究を続けて行きたいと思います。

今後ともよろしくお願い致します。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です