マニラ飛行場から、
タクシーを降りてラウンジにおります。
最近、飛行場からマカティ市街地方面まで高速道路ができて
ターミナル 3 からマカティまで驚くぐらい早くなっています。
ついこなだまでは1時間以上かかったものが、
20分で着いてしまいます。
マニラについた当日、高速道路代 20ペソを払って
携帯をいじっていたら、
タクシーの運転手さんが「着いたよ。」って言うのです。
ウソだろ!そんなに近いはずはないと思って顔を上げたら
案の定、目的地のニューワールドホテルではありません。
「違うよ。ここじゃないよ。」と言って間違いを指摘すると
いや、ここだって言いはるのです。
よく聞くとフィリピンのテキトーさで、
ニューワールドホテルの前のグリーンベルトという
ショピングセンターの裏なのです。
荷物もあるのでちゃんと玄関まで行ってくれと言って
回ってもらったのですが、
1時間以上かかっていたのが 20分ちょっとで着きました。
いろいろ聞いた結果、まずターミナル 3 であること。
他のターミナルだと高速に乗るまでの渋滞で時間をとられる。
それと、夕方の4時ぐらいでたまたま空いている時間帯で
あったということらしいです。
しかし、帰りも20分だったのでそれほどスペシャルなことの
ようには思えません。
ーー 今回は、このタクシーの値段です。 ーー
タクシー代 127ペソ=280円 でした。
(普通のメーター・タクシーでチップを含めて
200ペソ=439円 払いました。)
よく飛行場で、タクシーこっちだよと呼び込みをされますが、
いわゆるフィックス・タクシー (固定の価格で目的地に行く
やつ)ですと
1600ペソ=3500円 メーター・タクシーの12倍です。
仕事も終了しホテルのチェックアウトを済ませ帰ろうとすると
飛行場までホテル・タクシーいかがですか?と勧められます。
いくら?と聞いてみると
2800ペソ=6100円 メーター・タクシーの22倍!です。
単純に
メーター・タクシーが普通の人が乗るタクシー
フィックス・タクシーが少しお金持ちが乗るタクシー
ホテル・タクシーがお金持ちが乗るタクシー
ということなのかもしれませんが、
この22倍という数字が新興国の貧富の差の下限だと思います。
二日目の夜、こちらの有力弁護士の方と食事をしました。
部下二人を連れてきていて、
イタリアンレストランに行きました。
これはなんとかのワイン
これはなんとかのパスタ
これはなんとかのステーキと
どれも最高のものばかりオーダーしていきます。
話す内容もビジネスに関しての内容が多く
グローバル・スタンダードで
どちらが上とかどちらが下とかという関係ではなく
お互いに何ができるかということを話しています。
新興国を見る時
日本と比較して国力で見てしまうと間違えてしまいます。
個人は、日本、アメリカ、ヨーロッパとそん色ない情報を
持っており、コミュニケーションもスマートフォンを使い
社内の同僚と話をするのと違いなく連絡をしてきます。
マニラは日本から3時間半
東京から大阪に行くようなものです。
普通に何かを買ったり、普通に何かを売り込んだりという
対象の国(もしくは地域)に入るのではないかと思います。
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