世界が舞台【ブログ】

シンガポールでファイナンシャル・アドバイザーのビジネスを始めて、最初の一年間ぐらいものすごく忙しかった。営業から書類の作成、お客様のフォロー、生活のための雑用まで全て一人でやらなければならず、いっさい止まることができない状態が続いた。どうせ今日も明日も仕事は終わらないので、毎日(土日も含めて)8:00AM〜8:00PMは会社にいることに決めた。どこかで時間を決めないと仕事を終われなかったわけです。日曜日は会社が入っているビル自体が休みでエアコンが入らないので、短パン・Tシャツ・サンダルで毎日曜日8:00AM〜8:00PMまで出社していたら、ある時警備員に別室に連れて行かれてお前はいったい何者だと問い詰められたことがあります。

まあその時は必死でしたのでそうするしか方法がなかったのですが、ある時ふと気がついたんですね。「自分がやってるビジネスって、結局東京でやってるビジネスをシンガポールに引っ越しただけじゃないか。」と。お客様も日本人ですし、外国人のビジネスパートナーも日本にいた時のメンバーと変わらない。これって意味あんの?って思ったんですね。当時は収益もそれほど上がっていなかったので税金面でメリットがあるとは言っても、完成した大会社のオーナーがシンガポールに来るのとは訳が違う。私は学生の頃からニューヨークで証券マンとして働くことを夢見ていましたが、(いまだに達成できていませんが。)イメージしていた外国人(世界)と対等にコミュニケーションをとり、マーケットで勝負して稼ぐカッコいい姿とは全然違ったのです。

その時に考え方を変えてスイスにファンド会社を作りました。そして人脈を辿りながら世界中の新しいビジネスパートナーと会うようになり、投資先も世界中いろいろなところに広がっています。

日本が中国等の新興国、先進国のアメリカと比べてもダントツに成長率が低い理由はここにあるのではないかと思います。優秀で約束を守り、ビジネスマナーもしっかりしている日本人は金融のビジネスだけではなく、全てのビジネスにおいて、”本当の意味で” 世界を舞台にすべきと考えます。

 

熊田昌彦/MAC


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