日本からシンガポールヘ戻ってきました。途中、ヨーロッパ出張を挟んで、たくさんのお客さまやビジネスパートナーに会ってきました。
第一に感じたことは、人はやはり人と会ってコミュニケーションを取りながら生きていくものということです。
会うことの圧倒的な情報量が重要で有効であるということです。
注目の革新的な技術~メタバース~
これから世の中はWeb上でたくさんのことが完結されるようになるのでしょう。メタバースがこれからどうなっていくのか、今注目されています。革新的な技術となるのかあちこちで話題となっています。このメタバースに対してメタ(旧フェイスブック)は年間1兆円もの金額を投資します。2年目からその倍にもなると言われています。この国家予算のような金額が投資されます。実際、メタバースがどうなるのかはもう少し時間をかけて見なければいけません。しかしながら、その周辺の関連企業は確実に潤うということが予想されます。少なくとも、様々な形で私たちの周りに現れてくることとなるでしょう。
もし、このメタバースが大成功した場合、メタ(フェイスブック)が独占することとなります。他社の参入が難しくなるでしょう。新しく出来る経済圏が独占される訳にはいきませんから、マイクロソフト他たくさんの企業が参入に手をあげています。
2022年前半現在、これほどの投資額で競争できる会社は日本にはほぼ無いとも言えます。成敗が分からない新しい世界に切り込む際、日本は常に遅れる。それが私の感想です。この仮想空間のビジネスが本物になるかどうか見ていきましょう。
デフレに慣れ切った日本でインフレが起きたら
マーケットを見るとここ数週間、日本円の独歩安です。きっかけとしては日銀の債券の買いオペの発表です。ある一定以下のプライスまで売り込まれた国債は日銀が全部買いますよというものです。また、経常収支の赤字(1月1.1兆円)も独歩安の大きな材料です。
原油価格が上がれば輸入価格が上がります。→ 円安になれば輸入価格が上がります。 → デフレに慣れ切った日本でもしインフレが起こったらどんなことが起こるか?
大丈夫?いや、借金は借金です
インフレが起こったらどうなるか。日銀の対処方法としては金利を上げることになるでしょう。日本の債務残高は日本のGDPの250%もあります。簡単に言うと、先進国でダントツのトップです。借金がたくさんある訳ですから、悪い方にダントツのトップです。その借金の金利が上がる訳です。簡単に言うと、返せなくなるのです。ところが、日本の債務は円がほとんどだから大丈夫という人もいます。しかしながら、「借金は借金」。返さなければいけません。相当に厳しい状況が予想されます。
それでも、世界の機関投資家がイメージするアジアの取引市場は
長年日本の多額の債務については問題視されています。しかし、暴落のようなことは幸い起こっていません。だけども、これからも起きないという保証はありません。幸か不幸か日本の金融マーケットはアジアでNo.1です。香港や中国を入れても、日本の方が大きいのです。そして、マーケットが大きいが故に流動性が高いのです。世界の機関投資家はアジアをトレードすると言ったらまず日本、東京をイメージします。
そして、東京の取引所はとても機能良く整備されています。インターネットで繋がり、誰でもボタン一つで取引できます。
ところで、私もシンガポールの証券会社から個人で日本の国債の先物も売買しています。つまり、誰でも簡単に日本の国債を売ることができるのです。ジョージ・ソロスのような巨大なトレーダーでなくてもいいのです。たくさんのワンクリックが集まれば、マーケットを動かす可能性があるのです。
真剣に考えるタイミング
数年に一度本気で心配になります。今回もまた杞憂に終わることを願うばかりです。世界にはもっともっと大変ことはたくさんあります。しかし、日本についてももっと真剣に考えるタイミングではないかと思います。
熊田 昌彦
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Youtube動画も合わせてご覧ください。
【2022年春ブルガリア・スイス出張】報告動画④
-スイスのプライベートバンク訪問-
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