ビジネスモデルの終焉 by (海外動向α) ビジネスパートナー西羽 徹氏【ブログ】

ビジネスパートナーの西羽徹氏による投稿です。

先週末、驚く事を目にした。私は毎週の週末はランニングをしている。それは健康に良いとか気分転換とか色々な理由があるが、外の風景を見て季節を感じたり、散策をするのも楽しみの一つである。新たな発見をしたり、色々な気付きになる。だか今回は少し事情が違った。いつも見上げるとあったものがない。

 

世界最大のプライベートバンクUBSの看板が外れた

 

2021年3月現在

一瞬目を疑った、以前の写真も参考に後に掲載。
過去<USBの看板が輝く>

ここには世界最大のプライベートバンクUBSのシンガポールオフィスがあった場所だ。
実は私はここの応接室に行ったことがある。60階の応接室から眺める眺望は絶景。遥かインドネシアまで綺麗に、見える。

シンガポールの数多くある金融機関の中でも最も良い場所である。UBSシンガポールは世界最大の支店でヨーロッパデスクやロシアデスク、ジャパンデスク、中国デスクなど世界中から世界各国の富裕層をプライベートバンカーが連れてきてその応接からの眺めを見せ彼等の存在をアピールしていた。世界中の金融機関にとって1番の重要な事は信用である。信用を勝ち取るには自分達がいかに偉大かを見せるためにこぞって最高のロケーションを取り合う。シンガポールは安全で高級ホテルやショップもあり税制も低く世界中の富裕層が訪れるにはベストな立地である。その立地の中でも最高の場所を簡単に空け渡すとは。数年前まで最高年次役員会もシンガポール行って、最高のクライアントをF1シンガポールグランプリに招待していたプライベートバンクの王様、UBS。シンガポールの顔的存在であった。

中心街から少し離れたドビーゴートと言う地味な数階立てのビルの引っ越したと言う事だ。
https://www.ubs.com/sg/en/moving-forward-together/our-office.html

 

コロナ禍になりシンガポール入国には例外なく2週間のホテル部屋隔離がある。それは例え富裕層だろうが、例外無く、それを好んで訪れる富裕層は居ない。そうなるとZOOMやTV会議システムなどを使い、意思疎通をするのだろう。そうなればそんな眺望も高い家賃も要らない。おまけに殆どの社員がWFH(Work-From-Home)で家で仕事をしているとも聞く。

彼等が目指していたビジネスモデルは瞬時にコロナにより崩壊した。それはその富裕層が泊まるホテルやブッティックショップなどにも影を落とす。私の受けた衝撃は今の時代の流れを象徴し市場に深刻なリセッションの予感を感じさせる。

 

最近の金利、物価、為替の動向を見ていると、胸騒ぎがするのは私だけだろうか。

西羽 徹

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