世界はフラットになる
約20年くらい前でしょうか、私が海外投資のビジネスを始めたばかりの頃、毎月のレターの中で、世界はフラットになるということを書きました。この意味は先進国の成長スピードが遅くなり、一方で新興国の経済が急速に成長し先進国に追いついてくる。インターネットの発展と劇的に安くなった飛行機による海外への移動のおかげで、今までのスピードをはるかに凌ぐスピードでそうなってくるという趣旨の内容でした。
そして20年が経ち、世界中の新興国において強烈な発展を見せている都市がたくさん出てきております。道路や建物(ビル)等の技術も発展してきているため外見も近代的な建物のために先進国のそれと変わりがない都市が出現してきております。久しぶりに行くと本当に別世界というところがある。
(最近はコロナで行けていませんが。)
この成長の利益を享受するために、世界中の投資は新興国に向かいました。特に不動産投資についてはその典型であると言えます。その国のローンの仕組みを利用し、レバレッジをかけて不動産に投資をして成功した方も相当いるのではないかと思います。
プライベートエクイティ投資/ベンチャー投資とは
そんな中で私が考える新しい特徴というのは、プライベートエクイティ投資/ベンチャー投資です。将来成長すると予想される未上場企業に投資をして、その会社の上場によって利益を得たり、その会社を売却することによって利益を出したり、または配当という形で利益を享受するということに投資をするということです。アメリカではいわゆるエンジェル投資ということで、こういったリスクを取った投資が以前から盛んですが、日本の個人投資家が海外の企業へエンジェル投資をするということはあまりなかったように思います。しかしこの状況が変化し、日本の個人からの投資が海外企業に広がってきていると思います。これもインターネットの発達と格段に便利になった海外への飛行機による移動、さらにはスマート・フォンの発展が寄与しているのは想像に難くありません。
アメリカの大学が持つハイレベルな技術にアクセスすることもインターネットを通じて簡単になり、今までどのようにアクセスできるのか、方法が分からなかった発展途上国の情報へのアクセスも明らかに容易になってきております。そして共通のコミュニケーション・ツールでコミュニケーションをとるために自然とグローバルスタンダードが出来上がってきています。時差のある海外とZoomでミーティングをするのに時間を調整してスケジュールを組むことによって、自然とお互いが時間に対して正確になってきます。そして話す手順も統一化され、それを実行する過程もお互いにWeb上で確認しあうことによって、いつのまにかどこの国の人も同じ歩調でビジネスをすることができるようになってきているように思います。こういったことが、より相手を知り、信頼につながり、プライベートエクイティ投資/ベンチャー投資という通常ではリスクが高いと考えられる投資へ積極的に向かわせる要因となっていると思います。
今までのように日本人が海外への投資対象を積極的に探す環境にさらにプラスして、海外から日本人(個人)に対して投資を求める機会も増えてくるように思います。
これも5年後、10年後を楽しみに見てゆきたいと思います。
熊田昌彦/MAC
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