様々な成功した会社経営をされているお客様と日々交流を重ねる中で、ある時気がついたことがある。
個人事業主と会社経営者は両方とも会社を設立すれば社長と呼ばれるけれども、やってる内容は全く違う。
【個人事業主】
個人事業主は自分自身が努力し、成長し、自分の能力に付加価値を付け、その付加価値に対してお客様からお金を払ってもらうというものです。よって、その人間の力が大きくなれば売り上げも大きくなりますが、その人間がいなくなると途端にそのビジネスは止まってしまう。
【会社経営者】
会社経営者は、子供を育てて教育し、一人で自立するところまで育て上げ、その後はその子供自身が勝手に成長していくようなものです。
会社設立したての頃は、お金がない、売り上げがない、お客様もいない。無い無いづくしで、社長自身が営業して、売り上げを上げて、社員に給料を払う。まさに子供にミルクをあげるのと同じ。そして教育を受け、自分で考えるようになり、自分で働き、自立するようになる。よって、親がいなくとも勝手に大きくなっていく。
つまりは会社も社長がいなくとも売り上げをあげるようになり、自然と成長していく。会社経営者(起業家)とはそういった新しい生命体のような組織を産み、育てるのものなのだと思う。
【個人事業主と会社経営者、それぞれの組織】
個人事業主は、自分でありとあらゆることをやることになる。従業員がいる場合、その社長をフォローするアシスタント的な社員が多くなる。一方で、会社経営者は、社員を教育し指示をする、もしくは能力のある人間を雇い、他人にやってもらうようになる。よって、従業員の数も多くなる傾向がある。社長に代わる能力を持つ人や社長には無い特別な能力を持つ人が多くなり、給与も社長よりも多く給与を取る社員がいるケースもある。
【この簡単なことにもう一つ新しい形】
このことに気づいて、よく周りをみると、もう一つの新しい形があることに気がつきました。それは、会社経営者が生み出す新しい生命体のような組織がインターネットを含めて作られてきているということです。つまり、ここでいう社長に代わる能力を持つ人、社長には無い特別な能力を持つ人の代わりにインターネット/Webがその組織を構成しているのです。会計や決算も店のレジからインターネットで外部の会社につながり、一日単位で決算があがり、お金や商品の動きはさらにマーケティングに利用されます。社長よりも給与の高い営業マンの代わりにインターネット/Webが売り上げを上げることも当たり前にある。
社長自身のパワーに社員のパワーを加え、レバレッジを効かせるやり方の何倍もインターネット/Webによってレバレッジがかかるということ。
【自然発生的に生まれる組織】
よって、従業員も意外と少ない。信じられないかもしれませんが、対面したこともない外部のパートナーがそのビジネスの中核を担っている場合もある。しかも、その組織はインターネットの世界で能力のある人、やれる人が、自然発生的に組織化されているケースも多々見かけます。
能力のある人を社内に求めるのではなく、これできる人いませんか?とWebを通して求める場合もあるし、ネットを通じてこれを売らせて欲しいと問い合わせがある場合もある。勝手に誰かが商品を作って、売り上げを上げてくれるというビジネスモデルも多くなっている。
Uberに至っては、インターネット/Webの組織の中に人間が進んで取り込まれていく。外部のパートナーが外国にいて、外国人である場合も多々ある。しかもその言語は英語であるように思われるが、実はインターネッ/Web上のコミュニケーションで必要な言語があって、その言語でコミュニケーションをしているように思う。
昔であれば多国籍企業と言われるような大会社のイメージの会社経営が、5、6人の中小企業で行われ、そして上場企業並みもしくはそれ以上の売り上げ、利益を上げている会社も多い。
世界中で自然発生的に生まれた新しいビジネスの生命体が、勝手に成長し、世界を席巻する時代がすでに来ているように思う。
熊田昌彦/MAC
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