【ブログ】海外オルタナティブファンドニュースNo.88

皆様、お元気でしょうか。早いもので、2009年最後のALT-KEYとなりました。発行も88回目となり、来年12回書いたら100回なんだなとなんとなく歴史を感じるぐらいの年数と回数になってきました。この歴史の中でも本年はひたすら金融機能の回復とファンドパフォーマンスの回復を期待し続けた一年だったような気がします。しかし金融が止まるということはありませんので、その変化を確認するために世界中を飛び回っております。

先日、シンガポールに行ってきました。ちょうど、ドバイショックがあった時で、私がシンガポールに行く時は何故か円高になるな、などと思いながら、シンガポールもどんな影響があるか見てやろうという気持ちで、ほんの二泊三日ですが行ってきました。皆さんもご存知かもしれませんが、シンガポールの面積は707k㎡ということで、琵琶湖の670k㎡よりちょっと広いぐらいの国です。この小さな国に世界中からお金が集まり、ものすごいスピードで成長してきた訳です。飛行機も往復ともほぼ満席、街は、カジノの建設もあり活気があるように見えました。しかしながらシンガポールのメインビジネスは金融業であり、リーマンショック以降の影響が相当あるはずですので、実際のところは厳しい状況がかなりあるのではないかと想像しました。さらに深読みすると、シンガポールは約75%が中華系の人の国です。確かにマイナスの影響があるとは思われますが、現在の中国の経済発展がどのような形か好影響を与え、発展を維持しているのかなということも想像されます。いずれにしましても金融で資金を呼び込んだ国ですので今後とも注目していきたいと思います。

ちょっと話しはそれますが、シンガポールで食べる中華料理は、なんとなく油っこさが少なく日本人の口に合っているような気がします。2・3日の観光で主要どころを周れる国ですので、チャンスがあったら軽い感じの海外旅行をお勧めします。

ところで本論のファンドについてですが、Dominionの状況を聞いてきました。まず、Norwichについてですが、正常な状態にはなっておりますが、現在レバレッジがかかっていない状態になっております。今後マーケットが今ぐらいの状態で継続するのであれば、1月にボーナスを出す予定にしているようです。そして、Prudentialの方ですが、現在取引が止まった状態にあります。レバレッジのためのリファイナンスをするべく既に契約に入っているということです。今回のリファイナンスについて、今までの普通の借り入れから、社債によるファイナンスへの変更を検討しているということです。それもあって契約の完了に時間がかかっているということもあるようです。また一方では、Prudentialも来年3月にボーナスの支払いを予定しているということです。今回のリーマンショック以降の金融の動きは世界中のファンドに影響を与えましたが、マーケットの機能は大分回復し、いくつかのマーケット指標ではリーマンショック以前まで戻ってきているところもでてきております。この機能回復がファンドパフォーマンスに反映してくるのはタイムラグがあるかと思いますが、少なくとも、マーケットのポジティブな状況は、ファンド実績にもポジティブに反映する状況になってきていると思います。

先にも書きましたが、金融は止まりません。2009年から2010年へと素晴らしい年へ向けて走り続けていると期待したいと思います。

 

Merry Christmas

a n d

A Happy New Year!

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