ニューヨークの大幅下落を受けて、日本の株式市場も下落基調で始まってます。
ドイツ銀行の急落(ー6.3%) が金融システム不安をもたらし下落したということです。
これは米国における不正取引についてドイツ銀行に課された巨額な和解金が経営不安をもたらすというものです。
この不安を表すものとしてドイツ銀行のCOCO債が問題になっています。
これはContingent Convertible Bonds (偶発転換社債)というものです。
転換社債ではあるけれども普通の転換社債と違って、発行体の金融機関が自己資本が下がった時に株式に転換するというものです。
よって発行金融機関の経営状況が良い時は投資家に有利な高利回り債券となりますが、発行金融機関の経営状況が悪い時には、株式に転換され自己資本に組み入れられます。
これによって金融機関は債務を削減できるという仕組みです。
このCOCO債の相場が暴落しています。
この意味はドイツ銀行が利払いができないのではないかという憶測からです。
今年の4月の3億ユーロの返済の時に、「10億ユーロの支払い余力がある。」と発表したのですが、ドイツ銀行のCOCO債は約50億ユーロあると言われており、
逆に10億ユーロしか返済余力がないのかということでさらに売られたという経緯があります。
アメリカの大統領選挙、アメリカの金利引き上げ、中国の状況、原油価格の動向に加えてここ数ヶ月の中の波乱要因となるかもしれません。
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