シンガポールオフィスにて
若手のアドバイザーとゴルフに行くときに
2Fのカーパークで待ち合わせしていたので
迎えに行くと
なぜか彼が外に向かって
「おはようございます!!!」って、叫んでいます。
いわゆる体育会系の先輩と会ったときにやるヤツ。
ちょうど、挨拶している相手が視界に入ったので見てみると
誰か知らない人がギョッ!て顔をしています。
(多分シンガポール人)
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当日、もう一人私のお客様と3人でゴルフに行くことになっていて
こんな感じの人ってことだけ説明しておきました。
彼は、私のお客様に失礼があってはいけないと
緊張していたのだと思います。
私のお客様と間違えたらしく
自動扉があいた瞬間、
「おはようございます!!!」と
あの体育会系のお辞儀をして
そのまま下から上に行く感じで 、
渾身の気合を入れて挨拶してしまったのです。
そりゃ、シンガポール人は驚きますよね。
とりあえず、一歩後ずさりして、顔面かたまってました。
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海外でも、もちろん挨拶をします。
ヨーロッパ・アメリカ系だと
初めてあった人は、Hello ! Nice to meet you. 握手かな?
2回目以降は Hi! 〇〇〇〇(相手のファーストネーム)How are you ? そんで握手かな?
いずれにしても、会った感じ、最初から対等なんですよね。
どんな偉い人でも
どんな新人でも
フレンドリーを表現しようとする。
そしてアジア系は、そこに尊敬が入る
(もちろんヨーロッパ・アメリカ系に尊敬が入っていないという訳ではありませんが。)
挨拶の中で目上の人への敬いを表現します。
お辞儀によって頭を下げるというのもそれを表現する一つなのでしょう。
中国でも韓国でもそれは強く感じますよね。
それがないとその後のビジネスの話はうまくいきません。
それでもビジネス上の交渉については対等にするというのが
難しいところと感じます。
そして、日本ではさらに声が入ります。
「自分があなたを本当に気にしています、考えています。」ということを
一瞬にして、声の大きさ、トーンで表現し伝えます。
レストランや食堂、ショップなどで元気よく声をかけられたりしますよね。
それによって、
自分が無視されていない。
自分が注目されている。
自分が重要視されているということを感じます。
これが海外だと意外とないんですよね。
誰でも自分が注目されたい時、大きな声を出します。
多分、助けを求めるとき
「助けてくれ!」と大きな声を出すでしょう。
その逆で、日本では「私があなたを注目していますよ。」ということを
大きな声・トーンで 『先に』 示すということです。
『先に』
日本の「おもてなし」が、
海外からうける理由がこんなところにあるような気がしています。
(M.Kumada)