2001年から海外の銀行口座開設をサポートしています。
当初と比べて、かなり状況も変わってきました。
当時の銀行というとAbbey National(現Santandar Bank) を紹介していて、全て英語で対応しなければならず、代わりにTELをしたりすることになって、予想した以上に大変な業務だなと感じたのを覚えています。その後、香港のHSBCの口座開設が多くなり、さらに少し時が過ぎて、Citibank Singaporeが銀行口座開設できるようになり日本語対応デスクがあるということで、Abbey、HSBCのお客様全員にCitibankに移ってもらった経緯があります。
当時は日本からの郵送でも口座開設ができ、USD20,000以上の入金で口座維持できました。使い勝手が良く利用された方も多かったのではないかと思います。
しかし、その後海外との取引について様々な規制が入るようになり、その現地まで行かないと口座開設ができなくなりました。よって、シンガポールに来て口座開設という流れができました。そのCitibankが2017年頃から最低の預入額をUSD200,000にしたことによって、銀行においておくだけのためにUSD200,000を預金しておくのが非効率であるということで、口座自体を解約する人が出てきている状況です。
新たに口座を開設する場合の条件は?
主に7点の条件がございます。
① 普通の商業銀行(例えばCitibankのような銀行)はその国に行けば口座開設できるところがいくつかあります。
② 申し込みから開設までの時間は約2-3週間かかります。
③ 必要書類としては、パスポートと住所の確認できるもの、最近では日本人のマイナンバーを聞く銀行が多くなってきました。
④ プライベートバンクは、エージェントが正式な契約をしていればその国に行かなくとも口座開設は可能です。
しかしながら、要求される質問に回答するために郵送書類の往復が何度もあります。
⑤ プライベートバンク口座開設に必要なものとしてはパスポートと住所の確認書類となります。
⑥ プライベートバンクの最低預入額は、通常USD1,000,000です。
➆ 口座開設までの時間としては、訪問した場合、3ヶ月ぐらい。訪問しない場合、6ヶ月ぐらい覚悟しないといけません。
※日本円の預金に対して幾らかのペナルティを要求するところもあります。
海外銀行口座開設の現状
最近、世界的な金利の低下でマイナス金利の地域も多くなってきました。
これによって、世界的に銀行の経営が厳しくなってきております。
またマネーロンダリング防止のための様々な規制、さらにはアメリカからのFATCAに代表されるように口座情報の開示を求められたりということで、
そのオペレーションコストがかさみ銀行経営を圧迫しているということがあります。
こういったことから銀行は口座管理料として手数料をチャージしたりして収益を確保するということをしております。
さらには、収益にならない小さい預金口座の閉鎖をしたりしております。
海外銀行の形態
海外銀行は主に2つの形態に分けられます。
1. 商業銀行
CitibankやHSBCのように銀行口座を開設するという場合です。
これは海外に銀行口座を保有し、そこに資金を持つことによって、日本でのリスクを避けるという意味と、さらにはその銀行を中継点として送金をしたり、決済(支払い決済等)をおこなったりということです。
2. プライベートバンク
一定のまとまった金額(通常USD100万以上)を預金し決済のための銀行ではなくそこで資金を管理し、運用し、守るということを第一の目的とします。さらにはその顧客毎にニーズを聞き様々な要望に銀行が応えることによって、その総預かり資産に対して管理手数料をチャージするというものです。
海外銀行を選択する際のポイント
① 日本語対応の有無
日本語対応が必要な場合にはジャパン・デスクがあるかもしくは担当者が日本人もしくは日本語が話せるということが必要になります。
② インターネットと対人どちらをメインに使うか
上記の英語対応にも関係すること ですが、 最近はネットで取引が普通になってますのでインターネットについてはほぼ問題はないです。
日本と仕組みが違うのと上記言葉の問題で何かあった場合、インターネット内で完結できるぐらい整ったネットバンキングがあるかどうかも重要になると思います。
③ 口座を開設する時に、その国・地域に行かなければならないか?行かなくても開設できるか?ということです。ポイントになるのではないかと思います。
海外の銀行口座開設を検討中の場合、その目的が何であるか、どのように使いたいのかをより詳細にご相談に乗らせていただきます。
Zoomコンサルティングをご希望の方はメールにて希望日時を頂ければと思います。
熊田昌彦/MAC
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