アドバイザー兼アナリストのファイナンシャルアドバイザー
ファイナンシャルアドバイザービジネスをやっていると、マーケットへの考え方が問題になることがあります。
例えば、ファイナンシャルアドバイザーはアドバイザーであると同時にアナリストとして経済や金融マーケットの分析を行い。
自分自身の個人的な意見を持っている場合があります。
ファイナンシャルアドバイザーとして、現状をどのように話をすべきか ①
私自身、個人的に金融市場でトレードをしていますが、基本的に日米共に金利の上昇を予想していて、それに合わせてポジションをとっています。そしてそれが非常に上手くいっています。
それはそれで嬉しいかぎりなのですが、このポジションが何を意味するのかと言うと、パフォーマンスが良くなればなるほど、日銀の資産が毀損するということになるかもしれないのです。
つまり、現在発行されている日本の国債は約1000兆円あります。
そしてその約半分の500兆円が日銀の保有になっています。
ファイナンシャルアドバイザーは簡単に理解すると思うのですが、1000兆円の国債の金利が1%上昇しただけで10兆円の支払い金利の増加。
また、金利が上昇するということは債券の価格は下がりますので、日銀の保有資産が毀損するということになります。
その後どうなるのか?様々な議論があるかと思いますが、私自身かなり悪い方向に行くと予想しており、ハイパーインフレの可能性もあると思っています。
こういった場合、アドバイザーとしてどのように話をすべきかということです。
評論家としてお金をもらうのであれば、自分の意見をストレートに述べても良いと思うのですが、
アドバイザーとしてハイパーインフレが来ますよと一方向に煽るアドバイスをしたら、その考えに同意する一部のお客様だけが対象になり、大きなビジネスに発展しないでしょう。
コンサルティングビジネスで常に言われていることですが、
まずはお客様の話をよく聞いて、資産状況から、お客様の考え方までをできるかぎり理解することが先決です。
マーケットについて過度に自信を持ってしまうと、お客様のために良かれと思って一方向の話をしてしまいがちです。
しかし、金融マンならみんな分かっている事と思いますが、マーケットに絶対はありません。予想と違った現象が起こる可能性も多分にあるのです。
なので、自分の考え方をはっきりと示した上でお客様がどう考えるかもしっかりと聞くようにしなければなりません。
ファイナンシャルアドバイザーとして、現状をどのように話をすべきか ②
この時重要なのが説明する内容がお客様にも理解できるように簡単に説明することです。
私の場合、例え話を使ったり、具体的に数字を示してなるべく分かりやすく話をするように心がけています。
そしてさらに重要なのは、説明した内容を理解して頂いたら、それをベースに決断をしていただくということです。
そのためには、お客様が理解できるレベルの易しさで、お客様がご自身で決断するために十分な情報を提供するということが重要になります。
偏ったアドバイスにならないよう、分かりやすく、決断のために十分な情報提供を心がけることが重要です。
熊田 昌彦/MAC
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