オフショアの変化【ブログ】

このオフショアビジネスを20年もやっていると、いろんなことを頼まれます。
正直、ほぼ黒いと思われるビジネスに誘われたことも何度もありました。

・5億円キャッシュが蔵にあるから送金してくれ

・車のリアシートに現金入れて輸出するから手伝ってくれ。手数料10%渡すから。

・ベンツのトランク一杯の現金を見たこともあります。

もちろんこういった案件に私は一切携わっていません。こんなの付き合っていたらいくら命があっても足りない。

海外の金融というと何か簡単にお金を隠せるんじゃないかとか、税金を逃れられんじゃないかとか思われるところがあるようなのですが、そんなことは決してありません。
各国間の税率の違いや法律の違いを必死で研究して合法的にできることを実行しているわけです。
最近はFATCAやCRSのように金融取引のマネーロンダリング防止規制が確立され、お金の流れや資金源が厳しくチェックされています。

オフショアとは大国二つが戦争状態になると発生してくると言われています。
つまりお金持ちが二つ大国のどちらかにつくかによってついた側が負けた場合、全てを失ってしまうかもしれない。
もしくは一方の規制を受け資金移動ができなくなる可能性も出てくるのでどちらの規制も受けない国・地域に資金を持っていくわけです。
その点から見ると現在は現実にばちばち戦争をする二つの大国というのは存在しません。

また、インターネットの発達により巨大企業が本社機能の移転を簡単に行い税逃れをしており、それがちょっと行きすぎているということから、各国協力して税の徴収を行いましょうという方向になってきているわけです。今までその利益を享受してきた国はもちろん儲けの源泉を失うわけですから気分が良いわけはありません。

よって再度二つの大国が戦争で争うというようなことでも発生しない限りこの流れは変わらないでしょう。
逆に言えばそういったことが起これば、どこからも規制されることを許さないオフショア、タックスヘイブンが自然発生的に生まれてくる可能性はあります。

熊田昌彦/MAC


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