前日のNYダウの終値が、3万ドルを割り込み終了しました。動きを簡単にチェックすると5日連続安となり水曜日に$633下落、木曜日に$300戻し、金曜日に$620下落という展開です。いろいろな人と話をしますが、皆さん、今の株価ってバブルだよね?という言い方をします。これはアメリカ・日本の株式だけではなく世界の株式を意味します。こういうトークというのは、自分が売ってしまってその後にさらに上がり悔しいといった意味も入ったポジショントークと感じられることもあります。
しかし今回のケース、コロナの発生以後の状態を考えると、昨年の春頃に大きく株価が下落し、その後一本調子に上るという展開になっています。コロナによって大変な景気後退が起こるのではないかということで世界各国が金融緩和を行い、大きな財政出動を行いました。特に日本を見れば分かり易いと思いますが、これ以上の財政出動というのはほぼムリというところまできています。こういった状況の中、金融緩和による金余り、財政出動による景気回復、ワクチンの開発という期待感から株価がどんどん上がるという動きとなった訳です。
現状を見ると実際にワクチンが開発されてすでに接種が始まっております。そして景気の動向を見ても意外と大きく落ち込まないという調査結果が出始め、単体の企業業績を見ると逆に非常に良い業績を示しているところも多いという結果になっております。
ということはその期待感で上がった株価というのは、言葉で表せば「材料出尽くし」ということになります。実際にいくつかの企業の株価・PERを見ると恐ろしく高いと思われる会社も出てきております。
そろそろバブル終了の始まりではないか?
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