シンガポールは今になってコロナ新規感染者数、一日に2200件発生しています。ついこないだまで5〜10件という数字だったのに一気に来てます。様々な制限も日本のそれとは比べものにならないぐらいに厳しく、基本全てテレワークとなっておりオフィスでの仕事は原則禁止です。外食はオープンしていてお酒も飲めるのですが、二人まで一緒に行くことが可能となっています。私の場合、嫁さんと二人なので問題ないので、毎週土曜日外食の日と決めて、人気のあるレストランを食べ歩いています。しかしそれにしても毎日自分の家、自分の部屋にいるというのも約2年となり、もう閉所恐怖症になりそうです。笑 とにかく外に飛び出して、お客様・ビジネスパートナー・友人とアイディア出しながら形を作るということをやりたいと日々思っています。先日テレビを観ていたら孤独のストレスは一日タバコ15本分ぐらい身体に悪影響を及ぼすということでした。とにかく人と話すことが重要ということでした。日本はもう大丈夫かと思いますが、たくさん人との会話を楽しんでください。
マーケットの方を見ますと、今年の春先に米国の金利が上昇した時に日本の国債にまで影響することを本気で心配しましたが、また米国の金利が上昇し始めております。(現在10年債1 .479%)米国のインフレが加速しており、特に住宅価格が上昇しています。住宅価格の上昇は持っている人にとっては嬉しいことですが、買えなくなるもしくは賃貸するにしてもコストが上がるということになると一般の人の生活に影響が出ますのでどうしても抑えなければいけません。それだけでなく様々な生産用の原材料の価格が上昇し、これも生産供給に影響し始めております。これは中国の景気動向もマイナスの影響を受けているというデータが出ております。米国のFRBはこのインフレを金利を上げることによって押さえ込もうとしていて、年内にテーパリングも開始される予想です。しかしその一方で、現在のインフレはコロナによる資源・材料の供給網が壊れており、それが資源・材料の価格を押し上げ、インフレの原因となっているという見方もあります。となると金利を上げてもインフレを抑えることができず、金利上昇によって需要が減少し景気だけ悪くなるという、いわゆる悪いインフレ(スタグフレーション)の発生の可能性も出てきます。
一方でコロナの飲み薬ももうじきできるという情報も入ってきています。飲み薬ができればコロナもある意味インフルエンザ感覚になり、ガラッと周りの風景が変わると思います。このタイミングで発足した岸田内閣も思い切った政策を打ち出してくるでしょう。(期待しています。)
悪材料が先に大きくなるか? 好材料がその前に飛びだしてくるかの競争といった感じです。しかしコロナが収束に向かうことを予想し、ポジティブに考えていきたいと思います。
熊田 昌彦
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