2022年7月中旬、先週は人口約1億人弱のベトナムに行ってきました。
「活力」=「成長度×機会の多さ×若さ」=ベトナム
「ホーチミンの人統計上の人口は1200万人。出稼ぎを含めると実際には2000万人前後。」
上記は2007年前後に初めてベトナム訪問時に聞いた話です。ここ数年、コロナの影響でかなりの人が地方に帰ってしまったということでしたが、とてもそのようには感じられないぐらいの人口密度とバイクの数でした。
ベトナムと不動産投資
不動産ファンドを作ろう!
これが15年前に足繁く、ベトナムに行っていた理由です。
しかし、調査しているうちに状況が良くないと判断して止めた経緯があります。
ベトナム人兄弟のビジネスパートナー~あふれんばかりの活力
現地でのビジネスパートナーはベトナム人兄弟でした。彼らは不動産会社を経営していました。ベトナム国内のあちこちに不動産投資を展開し、持ち前の活力でかなり儲かっていると肌で感じました。ただ、2008年9月頃を機に一気に経営が行き詰まりました。そうです、リーマンショックがやってきました。仕舞いには、瀕死の状態になりました。
彼らは復活するべく、ベクトルを変えて、いくつものビジネスに挑戦しました。私もできる限りサポートしながらお付き合いを継続しました。
今回、その一つのビジネスが軌道に乗り、I P Oを検討するまでに至りました。この間、多額の負債を返済し、もう一度復活するまでの彼らの苦労と努力は日本人にはなかなか理解できないものです。コロナもあった関係で私は彼らと3年ぶりに会いました。明るく、熱くビジネスを語る姿を見ると涙が出そうになりました。本当に良くやったと思います。
しかし、いまなお世界経済は波乱の中です。これからも彼らとの関係は泣きと笑いの中で続いていくと信じています。
世界的スタグフレーション
スタグフレーション(Stag+flation)
・・・インフレーションの物価上昇(Inflation)とデフレーションの景気停滞 (stagnation)が同時に起きている状況
見て見ぬふりはおしまい
私が長年、言い続けている日本の財政(国債)問題。最近、メディアに取り上げられるケースが増えてきたように思います。世界経済が安定している時は見て見ぬふりをしてきた日本。それが2022年現在、どうでしょう。世界的スタグフレーションのような状況となり、1ドル140円に迫っています。日本人の誰もが、日本の金融政策の異常さにやっと気がついてきたのではないでしょうか。
日本の債務残高の推移
以下の図は日本の債務残高の比率を示すチャートです。戦後のところでチャートが下に切れているところがポイントです。ここでハイパーインフレーション発生、預金封鎖、新円切替、財産税、戦時特別補償税等による債務調整がありました。
ここでもう一点、気がつくでしょうか。現在の債務残高比率は戦後の状況をも上回る状況なのです。
※財政制度分科会(平成31年4月17日開催)資料より
真剣に考えるタイミング~活力を取り戻せ
日本、先進国でダントツのトップ
ところで、日本の債務残高はGDPの250%にもなることをご存じでしょうか。簡単に言うと、先進国でダントツのトップです。借金がたくさんある訳ですから、悪い方にダントツのトップです。活力ある日本はいずこに。その借金の金利が上がる訳です。端的に申し上げると、返せなくなるのです。ところが、何とかなるから大丈夫という人もいます。
しかしながら、「借金は借金」。返さなければいけません。相当に厳しい状況が予想されます。
この状況からいつ何がどうなるかということは誰にも分かりません。
いざ、日本の皆さん、特にこれから社会に出る若い世代よ! 活力を取り戻しましょう。
この状況を正面から見つめ、理解して、日本と自分の将来を真剣に考えるべき時がきたと思います。
さて、こちらのブログはシンガポールからスペインに向かう飛行機の中で書いてます。
来月はヨーロッパを報告したいと思います。
熊田 昌彦
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【2022年夏ベトナム出張】-IPO(株式上場)支援業務-
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