プライベート・エクイティ【投資ブログ】

ブルガリアでのプライベート・エクイティ出資の思い出 ~前半

今回はプライベート・エクイティのビジネススキームを、ブルガリアでの実際の出資の思い出話と共にお伝えします。

当時、ロンドンのFX Fundと取引がありました。安定したパフォーマンスを示し、流動性も高く、ポートフォリオの一部として持つには良いと判断し長いこと組み入れていました。

ある時、その彼がブルガリアでお金貸しのビジネスをしたいので、出資してくれないかと提案されました。聞いた瞬間自分が思い浮かべたのは、マフィア。ヨーロッパで金貸しなんてやったら、いつの間にかマフィアに囲まれて、イスに縛られて銃口を突きつけられているイメージ。そんな恐ろしいイメージしか、湧かなかったのです。ファンドマネージャーの彼も一笑し、私の顔を見ていたが、こっちは本気で嫌だったのでひたすら止めろと説得していました。

いざ、ブルガリアヘ

しかし、一度ブルガリアに来てくれというので渋々行くことにしました。元々イメージとしてヨーグルトと琴欧州ぐらいしかなかった私。実際には全てが面白く、興味深いことばかりでした。人は穏やかで優しく、国としてはE Uに属し法整備もきちんとしていました。経済規模は、GDP約7兆円。日本の福島県といった規模で、一人当たり平均給与がEUR300 です。当時、フィリピンと変わらないなと思った記憶があります。

そこでどんな展開になるのか?

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そのビジネススキーム

ビジネススキームとしては簡単です。モーゲージローンの場合、不動産を担保に取ります。実際の流動価格(売却できる価格)を評価し、その50%まで融資をするという内容です。リーマンショックの後でしたので、そこからまた不動産価格が半分以下なるとは考えにくかったのです。つまり、当時年率12%で資金を集めて、30%以上で融資をするという環境は相当に収益性の高いビジネスなのです。

法整備と安全性

また、EUの法律があり、不良債権の担保売却もしっかりと法整備されていたので安全性は高いと判断しました。さらには、平均の給与が当時EUR300/月ぐらいでしたので、EUR1000/月も出せば弁護士が雇えました。営業部隊に何人も弁護士を抱え、彼らが営業をするのです。手続き関係はスムーズです。不良債権化した場合の対応も最終的に問題とならないモデルです。

ブルガリアでのプライベート・エクイティ出資の思い出 ~後半

ある日、細かいところをデューデリして、さて投資をしましょうとEUR50万を契約して送金しました。そうしたら、なぜかお金が送れないのです。戻ってきてしまうのです。私もだんだん不安になってきました。

送金失敗6回の大ピンチ!?

しかし、最終的に6回戻ってきてしまいました。4回目辺りからビジネスパートナーも私が本当にやる気があるのか疑いだしました。険悪な雰囲気といったらなんの。そしてこのビジネスのために雇った人を解雇する予定だと言います。

今でも忘れません。それは1月でした。30°の常夏シンガポールからマイナス18°のブルガリアヘひとっ飛び。「日本人がそんなウソつく訳ないだろ!」と言って、Swiftを見せながらお互いに銀行に連絡を取りました。

すると、分かったことが2点。まず、投資金額はEUR50万だったのですが、私が送っていたのは同等の米ドルでした。つぎに、資金は一旦アメリカを通り送金されるのですが、そのコルレスバンクで止められていたのです。理由は、ロシアに同名の石油会社があり、そこが怪しい会社だったらしく、その理由で止められていたのです。(この後、会社名を変更しました。)

ピンチはチャンス

シンガポールに戻り、送金に再挑戦。結果として、無事に送金できました。これが最初の投資でした。この件以降、お互いの信頼が深まり、結果的に現在ビジネスとして大きなものとなっています。

しかし、投資にはリスクが必ずあります。特にライベート・エクイティ投資は、ハイリスクの範疇に入ります。実際に行う場合はアドバイザーとのしっかりとした情報交換をするようにしてください。

ファンド組成やプライベート・エクイティ投資等、ご興味のある方。是非、ご連絡いただければと思います。※契約成立まで費用はかかりません

熊田昌彦 Masahiko KUMADA  (MAC)
million mile consulting
Managing Director
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